2005年06月29日

自分の力を掴む

いよいよ明日、沖縄へ旅立つ。
第一陣は明日5名。二陣は金曜に8名。そして土曜に2名。

コンクールは、まだ3日先。
しかし、思い起こす。
ほんとうにここまで来るのに、コンクール出場者のみなさんの頑張り、ご協力、周りの方々のご援助、もちろん仲西光雄先生のご指導があった。それこそ、チームとして協力しあってきたのだと感慨深い。

なによりも、出場を決めた皆さんの意気込みがとても大事だったと、思う。

唄の力というものは、人それぞれに備わった能力であって、知識のように外部から頂くものももちろんあるが、本来、眠っている力を呼び起こすものだと私は思う。

自分で、掴まなければ、会得はできない。
会得したものを伸ばすのも自分だ。

「指導」というものは、経験を踏んだ人が、その経験に立って、その人の試行錯誤の先を読み取り、より効率よく力を引き出せるようにお手伝いすることであろう。
もちろん、経験だけではない。理論もある。知識も必要。沖縄の歴史や本土との関係についての思想であっても私は必要だと思う。

しかし、たとえ、そういうものがいくらあったとしても、唄は、本人が掴むもの。
その「掴む」という経験をコンクールで味わえる。


仲西光雄先生から、広島での新人賞を指導しなさいと言われて2年目。
昨年は、実に私の不十分な指導にも関わらず、2名の方が合格された。

そして今年は、14名が新人賞を受験する。私の指導は昨年同様、不十分きわまりないが、それにも関わらず、みなさんは力を上げられた。

みなさんの意気込みによって、眠っていた力が引き出されつつあると感じる。

自分が、どう変わったか、それを掴むことも次の成長へのステップである。
もちろん課題もみなければ。

こうして、普通の人々が、沖縄の民謡に、音楽に触れて成長できるのもコンクールのいい所である。
しっかり楽しみながら、自分の力を掴んでもらいたい。

あ。もう寝なくては!
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2005年06月28日

片思いの恋とコンクール

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あと3日でコンクールがはじまる。

今日は海田の3名が公民館の講座の中で独唱をやった。

結果はとてもよかった。

手も止まらず、唄が前にでている。三線の歌持ちも、聴かせるようにおおらかだ。
講座の、耳の肥えたお三味線をやっているお姉さまたちも、
「顔以外はみなすばらしい」(笑)とひどいジョークを飛ばした。(おいおい)



今日はみなさんにこう話した。

みなさんは、自分が注目されていると思って緊張するが、誰も名前も知らない。
歌って10分もすれば、忘れられるかもしれない。
そりゃ、有名人だったり、唄がうまいということで覚えられることはあるだろう。

しかし、ミスったからといって、ちんだみですこし失敗したくらいで、
誰がそれを記憶しているだろうか。
とちょっと、変なことを話した。

つまり。。
歌うほうは、注目されている、と緊張する。
だが、それは、片思いをしているときに、彼氏、彼女の前にいて緊張するのと似ている。

相手はそれほど注目はしていないのだ。厳しい話しだが。実際。

審査員の先生が見ていない、といっているのではない。
審査員の先生は、減点を見落とさないよに食い入るように見られているはず。
逆に、いいところも見てくださる。
間違えたら、それはそれで実力であり、恥ずかしいことではない。
審査とはドライなものだ。

ドライなのだから、粛々と歌うだけである。

いままでの稽古どおりに。

小さなミスは、自分が思うほど、周りは気にしていないことがある。
唄はその、全体のイメージだから、聴くほうは多少のミスも、
堂々と最後まで歌った、というその姿勢にかき消されることがある。


もちろんミスはないほうがよい。

しかし、これを理解しているか、いないかで、唄のイメージを大きく左右する。
小さなミスに驚いたり、動揺することがイメージを悪くすることがある。



片思いの相手の前でも同じだ。
平常心で、少々のミスを気にしないで堂々としているほうが恋も、唄もうまくいく。

そして何より、恋もコンクールも、心持ちが大事。
あなたが好き、唄が好き、三線が好きだという「好き」という気持ちを抱いていけば
成功まちがいない。




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2005年06月26日

泣いても・・

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さー、泣いても笑ってもあと一週間となった。

民謡コンクール。
広島からは、4年前、私が新人賞を受けたのが始まりで、去年2名新人賞、私が優秀賞。
そして今年は14名が新人賞にチャレンジするために沖縄入りする。

14名は、横川教室が7名、海田公民館講座が5名、そしてその他から2名である。

土曜日曜も、最後の個人練習が行われた。

土曜は、上の写真にあるように、海田の河原公園で。
日曜は、昼は個々人で横川の河原に集まり、午後3時から甑の2階に集合。

けれども、もうほとんど、みなさんの唄は仕上がりの段階。
緊張して三線の手がもつれたりすることですこし影響がある場合もある。
が、たいして大きな問題ではないと感じた。

あとは、唄を支える三線の手を、どれだけ丁寧に仕上げていくか。

歌持ちをおおらかに、しなやかに仕上げるか。

唄のイメージがえがけるように。

私も頑張ったけど、みなさんはもっと大変で、頑張られたと思う。
なにしろ初めての経験者ばかりだから。

私の新人賞のときのテープを聞いていただいた。
笑いも起こるくらい、いくつかのミスと、教えている節との相違点があった。

できれば隠しておきたいくらい恥ずかしい。
一度しか先生の直接指導がなかったということで、逃げたい気持ちでいっぱいだ。

ただ、気持ちをもうすこし楽にして、自分がやってきたことを聞いていただくという気持ちで、おおらかに歌いあげてほしいと願って、あえてみなさんに聞いてもらった。

まだ、一週間はある。

最後まで自分が納得できるように歌い込んでほしい。

最後は自分しか頼るところはないのだから。
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2005年06月25日

コンクールのテープ

新人賞を受けたときのコンクールを録音したテープをひさしぶりに聴いてみた。

すこし恥ずかしくて、長い間聴いていなかったのだ。
もちろん安波節。

勇気をだして、スイッチポン。

うむうむ。
声は良く出ている。三線もスムーズだ。
ん?

安波節の最後の節がおかしい。
「どぅくる」のところ、唄の節と三線がずれていることを気づかなかった。
先生もご指摘されなかった、というのは、前日にはじめて先生に直接合わせていただいた
から。じつはコンクールが済んでから、仲間に教えてもらったのだ。
「あそこ節が違ってましたよ。でもすぐにコンクールだったから。。。」

は、はやく、いってほしい〜(笑)

おや?
1番の下の句で息が続かず。く、苦しい。。。
息継ぎを失敗して、息を吸ってなかったのだ。

2番の終わりのほうで、三線のリズムがすこしおかしいところがある。
やはり緊張だけでなく、その緊張が急に解けるときにも、油断がある。

自分では、直前まで歌えていると思っても、あの会場で実力を出し切るのは難しい。
それゆえ、歌い込みが大事なのだ。

この恥ずかしいテープは、みなさんにも聞いていただくつもり。

いろいろミスもあるが、最後までおおらかに歌っている。
新人賞の良さでもあるのではないだろうか。


唄の島、沖縄で開かれるコンクールと芸能祭。
ここで新人が発掘され、育てられていく。もちろん、現在でも、沖縄で協会などに属せずに民謡をされている方も少なくはない。
沖縄の文化の強さは、古典と民謡という硬軟使い分けと、昔の毛遊びや、島ごとの芸能による切磋琢磨システムだと私は思う。(ヤマトでは島ごとの芸能が崩壊した)。

沖縄の人々が唄を大切にしてきた、そのシステム
の一端がここにもあると思う。

今日も、明日も、コンクールにむけて、数人の方と稽古。
私のテープを笑いながら聞いてもらって、参考にしてもらいたいものだ。
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2005年06月19日

稽古から戻って

今日も海田公民館で5名の方の稽古をしてきた。

5名ともに、ずいぶん唄三線が上達されたと感心する。

新人賞のコンクールに向けて、今日も強く感じたことを書いておきたい。

晴れ1、唄持ちの大切さ

唄持ちは前奏であるが、聴く側にとっても、唄う側にとっても、心の準備をするところである。 
情け唄などでは、「三線を泣かせる」と師匠から習ったが、その唄のムードがここで決まるといっても過言ではないだろう。

新人賞の課題曲、安波節は、ゆったりとしたリズムで、おおらかに奏でたい。

晴れ2、おおらかに唄いあげる

緊張する。手が固まる。壷が狂ったり、カラバンチをしたり、さまざまなハプニングの元凶がこの緊張である。
しかし、緊張は、それに抵抗しても、さらに緊張が高まるという困った精神状態なのだ。

ではどうするか、緊張を他に向けるしかない。

よく震えている人に「恐いのか」と聞くと「いや、武者震いだ」という場面がある。

緊張と、気持ちの高揚感は、どこか似ている。

がんばるぞ、というヤル気は、頬が赤くなり、心臓がドキドキするときがある。
アドレナリンの作用だろう。
緊張も似ている。おそらく、何かをしようとするとき、脳の作用で体が固くなる、筋肉に
緊張が走るというのはやむをえないことなのだ。

だから、緊張を解こう、解こうとすると、ふっと逆に意識が抜けるときがあったり、
逆に緊張したりする。それはまずい。

緊張してきたら、それを、何かに振り向ける黒ハートしかない。
そのことを今日はみなさんに伝え、練習もしてもらった。

exclamation&question緊張感に注目しないで、唄のイメージに注意を向ける。
exclamation×2小さくならないで、おおらかに三線を弾き、声を出す。

緊張していたみなさんも、だんだんおおらかに三線の音が出て、歌えるようになってきた。

このおおらかに唄うということが緊張の中でもできるようになれば
自分達が今まで頑張って習ってきたこと、練習してきた成果をコンクールという特殊な場で
審査の先生方に見てもらえると思う。

緊張して実力どおりに唄えないのは、当然のことである。
とはいえ、実力がすこしでも発揮できないのは悲しいことである。

だから、緊張する気持ちを、おおらかに歌う、三線を弾くことに振り向けるべきだと思うのである。

posted by たるー at 16:43| 広島 ☁| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年06月14日

12日仲西光雄先生とコンクール出場者の稽古

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着物をつけて、コンクール会場と同じようなステージのある、東広島中央公民館小ホールで
稽古を仲西光雄先生にしていただいた。

広島から受ける14名と、三原の1名。
広島組は着物を着用し、ステージで独唱。

先生からは、ちんだみも含め、早すぎる。もっとゆっくり弾きなさい。
三線の手を間違えたり、別の絃を弾くなどの間違いはあまり多いと減点。
目線、礼節も大事。
などなど。
とくにキーを上げた男性メンバーは、以前より声が出ている。
先生のアドバイのおかげもあり、全員、いままででいちばんいい出来。
そして声がよくでている。

来年優秀賞をうけるシンカも歌った。

私が、コンクールを受けようと思ったころ、こういう練習はなかった。
もちろん、仲間は、三原の樹君だけで、他にじゃいなかった。

仲西光雄先生に電話し、受けます。よろしくおねがいします。
といって、送られてきた豊節のテープを繰り返しマスターできた
と思ったころ、新しい協会を作るので、課題曲が変わるといわれて、先生から、もし豊節でやりたいのなら、それでもいいが、と言われた。
迷わず、先生についていきます。と応えた。
それで、安波節になった。

直接ご指導を受けたのは、コンクールの前々夜だった。
息継ぎを直された。
本番、さすがにそこをしくじった。

今、これだけ、事前に練習ができることはいいことだ。
いい結果がでること、全員が、唄のいい環境に触れることができることを祈っている。

そして仲西光雄先生には感謝だ。


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2005年06月07日

そごう呉(つづき)

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やはり、ライブは、ライブ(生きる)という言葉どおり、生きている。
沖縄が好きなお客さんが外の通路を利用した特設ステージの前に集まってくれている。
それだけで、こちらも嬉しくなってしまう。

そして、たくさんの三線を学ぶ仲間たちと一緒に唄えることは楽しい。
ギターやキーボードで音が膨らみ、
太鼓や三板などで、弾む。
お囃子もいれると、チムドンドンだ。
エイサーの演舞のときような喜びが沸いてくる。

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2005年06月06日

そごう呉店ライブ、ハブとおばあさん

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12日、そごう呉店で行われた九州物産展での特別イベントに呼ばれて、コンクールに向けて稽古中の皆さんと一緒に「たるー&なんくるず」を急遽結成して出演させていただいた。

(くわしくは ろくさんのブログをhttp://yaei-senka.air-nifty.com/roku34/

一番印象に残ったのは、2回のつたないライブを一生懸命聞いてくださったお客様の中に、2回とも足を運んでくださって、一番前で聞いてくれたおばあさん。


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ずっと、みつめられて、恥ずかしくも嬉しくて。つい頑張ってしまった。
年配の男性も方もずっと、一緒に唄ったりしてくださっていた。
いつも通勤で利用するある駅のKIOSKの方も、わざわざ東広島から足を運んでくださったという。
みなさんの熱気にこちらが励まされた。

唄を通じての出会いというのは、心に残る。

唄が、真心を通わせることができるからだろうか。

このおばあさんが、あとで差し入れまでしてくださった。
ハブドリンク!
なんと、製造元は奈良県、提供は沖縄のメーカー。内容は奄美のハブ粉入り。
という不思議なドリンク。
ワイドワイドと書いてある。
それを疲れて帰って飲んだ。

心地よい疲れとともに、寝てしまった!
不思議なドリンクをありがとう!

そして、みなさんお疲れさまでした。
そごうのみなさん、物産展のみなさん、いろいろお世話になりました。
楽しいライブができました。


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posted by たるー at 23:13| 広島 ☀| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年06月04日

安波節の情景

コンクールを受ける方が今必死で練習している安波節。
その安波の情景を参考までに載せます。
緊張して歌詞を忘れたり、マッシロになる原因の一つは、歌詞の理解の浅さ。
いろいろな角度から歌詞を理解し、自分のものにしておく必要があります。
緊張しているとき「緊張しないでー」という気持ちは禁物です。
さらに緊張するからです。
無視して、歌の情景を思い浮かべるのもひとつの手です。

昨年12月に、友人の案内で行きました。

公園の立て札。(下)

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安波のマハンタ公園から見た景色。海が真正面にあり、海風が吹きあたる、とても気持ちのいいところ。おおらかな気持ちになれる。真ハンタとは、切り立ったがけのこと。その上にある広場は昔の毛遊びの場だったわけです。

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マハンタ公園にある休憩所。

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これが祝女殿地。ヌンドゥンチ。
今はコンクリートの公民館みたいになっていました。
ここで神事が行われるのです。

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自然も人の人情も残る、しずかーな村でした。

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安波節の碑。

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posted by たるー at 00:09| 広島 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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